同人サークル「IronSugar」の戯言帳

同人サークル「IronSugar」と申します。DMM等で主にデジタル同人活動しております。

個人作家が利用できる電子書籍取次サービスと料率の話

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 こんにちはIronSugarです。

 

 最近、電子書籍の出版社「鉄砂糖」を立ち上げまして、KindleやDMM電子書籍等でもIronSugarの著作を自由に販売できるようになりました。

 

 日々の売上はまだ限定的にしかわからないのですが、今月100万円以上の収益が入ることは確実になってきたので、これからの電子書籍市場での可能性を確信しているところであります。

 

 ちなみに、最近こんな記事を読みました。

2016年度の電子書籍市場規模は前年比24.7%増の1,976億円 電子出版市場は5年後に3,500億円市場へと成長 『電子書籍ビジネス調査報告書2017』 7月31日発行 - 株式会社インプレス

 

 こちらの調査グラフを見ますと、電子書籍の市場は年々増加傾向にあるとのことで、特にコミックの市場はかなり強くなってきていると感じがします。

 

 これを見て何か感じませんか?自分は感じます。

 

 それは・・・

 

 市場が発展しているこのときに電子書籍で商売をしないとかありえない!

 チャンスを逃すなんて愚の骨頂!

 

 という事です。

 

 今後、出版社の影響力はますます落ちていくので、個人で売る力がないと生き残ってはいけない。たとえ業界にしがみつけたとしても、たくさん稼ぐことはできない。

 

 作家業はいってみれば出版ヒエラルキーの最下層。働いても働いても、上の管理者(出版社)が多くのマージンを吸い取ります。

 

 そして売れなくなったら容赦なくポイされる運命。

 

 そんな不安定で不平等な立場でいいのか?いいわけない。

 

 作品で食っていこうと思ったら、労働者階級からまずは這い上がって、利益分配の恩恵を最大限にあずかれる身分に昇格しないとダメだと思います。

 

 自分の飼い主を探して回るのではなく(出版社に持ち込みする事)自らが主となって活動しないとダメだと(自分で販売・販促する事)。

 

 じゃあ、どうやったら電子書籍の市場に参入できるのか?

 ということで、個人でもできる電子書籍取次サービスを考察してみます。

 

電書バト

mangaonweb.com

 

 漫画家・佐藤秀峰先生が運営する電子取次サービス。

 

 実は自分も一度お願いしようとしていました。

 

 まあ、自ら取次会社と契約する方向になってしまったので流れてしまったのですが、個人作家であれば多分、こちらを利用させてもらっていたと思います。

 

 理由としましては料率の配分。

 

 一般的な出版社とかだと販売価格の料率10%とかになり、これはつまりは手数料90%取られるという状況。

 

 これだと、たくさん売れてくれないと全く稼げない。

 

 一方で電書バトの利用規約を拝見しますと「取次会社から支払われた金額の15%が手数料」と記載してあります。

電書バト利用規約 | Web漫画 Webコミック 無料で漫画読み放題 マンガonウェブ

 

 ちなみに書店→取次会社の手数料は合わせて50%が一般的。(もちろん各書店によって異なりますのであくまで相場の話)

 

 ざっくり計算しますと以下の通りです。

 

電書バト

 

販売価格 ¥1000

書店・取次(¥1000×0.5=¥500)ー¥500

残金 ¥500

電書バト(¥500×0.15=¥75)ー¥75

実際に入ってくるお金 ¥425 

※あくまでシュミレーション上の数字です。

 

 ちなみに出版社だと以下の通りです。

 

出版社 ※料率10%のケース

 

販売価格 ¥1000

書店・取次(¥1000×0.5=¥500)ー¥500

残金 ¥500

出版社(¥500-(¥1000×0.1)=¥400)ー¥400

実際に入ってくるお金 ¥100

 

 こう比較すると出版社のえげつない料率が際立ちますね!

 

マンガハックPerry

perry.mangahack.com

 

 自分は最近、存在を知ったのですが7月26日に始まった新しいサービスのようです。

 

 内容を見る限りだと、取次会社を経由して各主要電子書籍ストアに作品を配信してくれるサービスみたいですね。

 

 こちらのサービスで少し「やるな!」と思ったのが、タイトル表紙のデザインをしてくれたり、原稿校正もしてくれたりで、会社としてのサービスに対する真剣さが伝わってくる感じがします。

 

 ただ、料率に関してはその手厚いサービス分が加算されているのか、実際に入ってくるお金は「取次会社から支払われた金額の70%」ということなので、手数料は30%ということになります。

ヘルプ | マンガハックPerry - 漫画家のための電子書籍化サービス

 

 ざっくり計算しますと↓

 

マンガハック

販売価格 ¥1000

書店・取次(¥1000×0.5=¥500)ー¥500

残金 ¥500

マンガハック(¥500×0.3=¥150)ー¥150

実際に入ってくるお金 ¥350

 

 電書バトと比較すると少し、入ってくる金額は落ちるかな?という感じです。

 

まとめ

 2つのサービスを選ぶ基準を考えると・・

 

 料率重視 → 電書バト

 表紙・校正等のサービス → マンガハック

 

 という感じになるでしょうか?

 

 また上記2サービスのほかにも、自分でkindleダイレクトパブリッシングを利用することもできますし、人それぞれの戦略プランや規模によって、サービスの選択肢は増えるかと思います。

 

 なんにしても、電子書籍の市場は可能性があるので参入しないのはもったいない。

 

 ただ、こういった電子書籍の市場では2次創作は基本NGとなっておりますので、2次メインの同人作家は恩恵にあずかることはできません。版元に許可をもらえればOKですが、まあ実際のところ難しいでしょうし。

 

 なので、2次ではなくオリジナルで勝負しましょう!

 

 自分もいずれは上記サービスのような取次業をやってみたいなぁと思ったりするんですが、まずは自分自身が儲からないと話にならないので、様子を見ながら検討していこうかなぁ~と思いますね。